Cerakote(セラコート)コーティング工程の8ステップ
1. 脱脂
バイクフレームを洗浄液に浸し、チタン製造工程で残った油分やグリス、汚れを徹底的に除去します。これをおろそかにするとコーティングが金属に密着しないため、とても重要な工程です。
2. マスキング
ねじ山や接触面といった機能上重要な部位とロゴには、耐熱テープやプラグでマスキングを行います。これにより仕上がりのラインがきれいになり、機械的な性能も維持できます。
3. サンドブラスト処理
フレーム全体に酸化アルミニウムでブラスト処理を行い、表面を均等にします。この工程でコーティングの密着性と長期にわたる耐久性を最大限に高めます。
4. 最終下地処理
サンドブラスト後、コーティングの下地から汚れを確実に除去するため、フレームをエアで吹いて細かな汚れを除去。さらに加熱処理も行い隠れた汚染物質も取り除きます。
5. 調合
セラコート塗料と硬化剤を厳密な重量比で調合します。精密さと正確さが理想的な仕上がりのカギとなります。
6. スプレー塗布
HVLP(高流量低圧)スプレーガンを使い、専門的なコントロールのもと薄くムラのない塗装を重ねます。この工程が、理想的なフィルムの厚みを持つプロ品質の表面を作り出します。
7. 溶剤の揮発
塗装後は室温でしばらく静置し、溶剤を揮発させます。この工程がペイントの不良を防ぎ、最終焼き付け硬化の重要な準備となります。
8. 焼き付け硬化
フレームをチタン素材やコーティングの種類に合わせた温度で焼き付けます。この最終工程で性能が定着し、強く信頼性の高い、美しい仕上がりとなります。
専門家たちはどう言っている?
Phillipと彼のチームがT Line Ceratechプロジェクトをスタートしたとき、彼らはある目標を念頭に置いていた。それは、「T Lineを強化すること」だ。
「私たちは常に、バイクを改良し、人々がバイクに乗りたくなるような工夫を凝らしている。」とPhillipは言う。「人間にとって、色には私たちをワクワクさせる力がある。」
T Lineは、ブロンプトン史上最も軽量なモデルであり、そのデザイン性は世界中のライダーからも称賛されている。
「セラコートを選んだ理由。それは、T Lineの他の品質を損なうことなく色を加えることができるからだ。」